ゴースト同梱版作成の作成方法
1) CROWゴースト同梱版を作る
「伺か」「SSP」でゴーストを動作させる場合、弱点の一つに「本体プログラムをあらかじめ用意し、起動させてからでないと自分のゴーストをインストールできない」というものがあります。
サイトを訪れた人が「伺か」「SSP」の扱いに慣れているのであれば問題はありませんが、そうでない場合、極端な例では自分のゴーストの使用を諦めてしまうことがあるかも知れません。
CROW同梱版ゴーストはこの問題点を解消できます。
■メリット
- 「伺か」「SSP」の扱いに慣れていない人でも、ゴーストを使えます。
- 不測の事態が起きて、「伺か」「SSP」「CROW」の配布が止まった場合でも、ゴーストを使えます。
■デメリット
- ファイルサイズが大きくなります。
- 初めて使うユーザーのための、詳しい手引きが必要となるかもしれません。
- 複数のゴーストをリリースしている場合、CROW本体がゴーストの数だけ重複してしまう可能性があります。
2) CROW同梱版ゴースト作成の手引
1.準備
トップページからから、本体プログラムをダウンロードしてきます。
アーカイブを解凍すると、下の画像のように「balloon」フォルダと、「crow.exe」「crow.txt」「crowsub.exe」「ghostexp.exe」「history.txt」「khzip.dll」があります。
同梱版に絶対に必要となるのは「crow.exe」「crowsub.exe」「khzip.dll」とバルーンです。
「ghostexp.exe」は必須ではありませんが、「ゴーストエクスプローラ」「シェルエクスプローラ」の機能を持っています。
なるべく同梱するようにしてください。
「balloon」フォルダには「デフォルトバルーン」ファイル一式が納められています。
自分のゴースト専用のバルーンを特に用意していない場合、これも同梱する必要があります。
その他、同梱に関する条件等は同梱版についてを参照してください。
2.フォルダ構成
フォルダ構成を整えます。例えば下の画像のように、「crow」フォルダに同梱したいファイルとballoonフォルダを納めます。
「CROW」フォルダ内に「ghost」フォルダを作成します。この中に、ゴーストのホームディレクトリ(この例の場合なら「toripoppo」)を納めます。
3.インストーラ付ゴーストアーカイブの作成
ユーザーに実行してもらうだけで自動的に、解凍・スタートメニューへの登録・ドキュメントファイルのオープン・ゴーストの立ち上げまでをこなす.exeファイルを作成します。
ここでは、自己解凍セットアップ生成ツール「EXEpress CX」を使用した例を紹介します。
このソフトにはフリーウェア版とシェアウェア版がありますが、金銭取引が発生しない場合は、フリーウェア版で問題ありません。
(1) .cabファイルの作成
まず、「EXEpress CX」を導入すると自動的にインストールされる「EXEpress Compressor」を起動します(このソフトは「EXEpress CX」で扱う.cabファイルを手軽に作成してくれます)。
次に、2.で作ったフォルダ構成を、下の画像のようにドラッグ&ドロップします。
「EXEpress Compressor」にファイルがドラッグされたのを確認したら、ファイル(F)−CABファイルを作成(C)を選んで、.cabファイルを作成します。
保存する場所は、好きな場所で構いません。
(2) .exeファイルの作成
「EXEpress CX」を起動します。
一番上の欄が用意した.cabの場所、次の欄がインストーラ付き実行ファイルを生成する場所です。
三つ目の欄は、.exeファイルをダブルクリックした時のウィンドウタイトル、四つ目がウィンドウに表示されるメッセージです。
ここの設定を終えたら、「詳細設定」のボタンを押します。
まず、「解凍」タブを開いてください。
ここで『解凍時、解凍先ファイルを選択可能にする』にチェックを入れておくようにしてください。
次に「メニュー」タブです。
ユーザーが起動しやすくするために、『[スタート]メニューにショートカットを登録する』にチェックを入れて下さい。
下の「グループ名」欄は、この時作られるショートカットが納められるフォルダ名です。なるべく分かりやすいものにすると良いでしょう。
続いて「追加」ボタンを押して、メニューとして登録するファイルを選びます。
crow.exeは必須です。
他にも、操作説明のテキストやヘルプファイルなどが登録できます。ゴーストの機能としてプログラムを搭載している場合、それも個別に登録可能です。
スタートメニュー項目の「登録名」は、ここではCROWとしていますが、好きな名前に変更しても問題ありません。(例:「(・◇・)とりぽっぽー」など)
続いて「自動実行」タブです。
これは必ずしも設定しなくて構いませんが、インストールした時点でゴーストに立ってもらいたいという人には必要です。
『解凍後にファイルを実行する』にチェックを入れて、「書庫内参照」ボタンでcrow.exeを探し、登録します。
さらに、起動時にreadme.txtなどをオープンさせたいときは、「追加」ボタンを押して登録することが出来ます。画面では、crow.txtと言うファイルを開くようにしてあります。
ここまで作業が終わったら、「OK」ボタンを押して最初の画面に戻ります。
これらの設定は、初期画面の「設定保存」ボタンで保存できます。次回変更する部分があればそこだけを変える、といった形にすると効率よく作業できます。
最後に「作成」ボタンを押すと、セットした場所に全て設定済みの.exeファイルが生成されます。
3) 直接本体にインストール可能なCROW同梱版
CROW同梱版を直接本体にインストールできるzip・narファイルにしてしまうことも可能です。
ゴーストのホームディレクトリ(ここの例だと「toripoppo」フォルダ)に、「crow.exe」「crowsub.exe」この2つのファイルとバルーンフォルダを加えてアーカイブにするだけです。(ゴーストエクスプローラなどは必要に応じて追加してください)
ファイルが増える以外は、普通のゴースト作成手順と変わりがありません。伺かやSSPにもそのままインストールできます。
なお、このドキュメントは許可を得て、旧TinyPalaceの「CROW同梱版ゴーストの作成」をベースに作成されました。
- back -
written by Couperin